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歩行者との事故事例

歩行者と自転車の事故はどのようにして起きるのでしょうか。いくつか事例を紹介します。

「出会いがしらの衝突」「追突」が多い自転車対歩行者の事故

■事例1

男子小学生の乗った自転車が、歩道のない道路を歩行していた高齢の女性と正面衝突。女性は頭蓋骨骨折等の傷害を負い、こん睡状態に陥った。

⇒賠償額9521万円(神戸地方裁判所、平成25年判決)


■事例2

自転車通行可の歩道上で、歩行者を転倒させ、大腿部に重度の傷害を負わせた。

⇒賠償額1449万5449円(東京地裁、平成8年判決)


■事例3

同一方向に進行する歩行者と自転車との、路側帯上での衝突事故。被害者は肩の打撲や頸椎捻挫などの軽傷を負った。

⇒賠償額 約107万円(高松高裁、平成17年判決)


■事例4

夜間、歩道と車道の区別のない道路上で、対向する歩行者と自転車が、障害物をよけようとしてぶつかった事故。被害者の女性は死亡。

⇒賠償額 約3123万円(名古屋地裁、平成14年判決)

対歩行者事故は、「自転車側」に責任を問われることが多い

近年の、対歩行者事故の事例では、「歩道上の自転車対歩行者の事故は、原則歩行者に過失なし」と判断される場合が多く、歩道上での事故は100%自転車側の過失として、賠償金の支払いが発生するという見解が一般的になっています。

もちろん、歩行者の飛び出しや信号無視、夜間などの要素を鑑み、歩行者側の過失が認められ、10~20%減額される場合もあります。しかし基本的に、「自転車対歩行者」の事故では、歩行者側が大けがをすることが多く、必然的に自転車に乗っていた側が、高額の賠償金支払いの義務を負うことになります。

賠償金の額は、捻挫や打撲などの軽傷でも数十万~100万円程度。死亡や重大な後遺症が残る場合になると、数千万~1億円近くの額になることも、決して珍しくありません。

また、賠償金の支払いが生じる「民事責任」の他にも、過失傷害などの刑事罰を受ける「刑事責任」、またそれにともなう「行政責任」(社会的地位を辞したり、医師免許などが取れなくなるなど)といったことも、合わせて問われることになります。

自転車は気軽に乗れる便利な乗り物ですが、歩行者にとっては、自動車にも匹敵する危険な乗り物になる場合もあるということを、忘れないようにしたいものです。